過小評価されるジョルジーニョ
どうもべるです^^
とうとうEL決勝がすぐそこですね!
お互いにケガ人が多く主力を欠く試合となりそうですが、
シーズンを締めくくるにふさわしい好ゲームを期待します!!
さて、そんな今日この頃ですが、某サッカー情報誌の選ぶ今シーズンのベストイレブンやワーストイレブン、個人賞などの発表がTwitterで拡散されていました。
まあたいていは妥当なものだったんですが、期待外れの選手にジョルジーニョの名前が。
チェルサポとしては「またか」って感じです。
ジョルジーニョ、この手のニュースでネガティブな評価を受けることが多いんです。
じゃあ実際にどうだったの?って話なんですが、
全くそんなことないです。。。
今シーズンから加入した彼はすでにチームの核となっていて、まさに替えが利かない選手です。
じゃあなんでこんな評価を受けるのか。
それは彼のプレースタイルがそもそも評価されづらいのと、サッリボールの申し子である彼がチーム不調時に批判の矢面に立たされてしまうことが原因だと推測されます。
(それでもサッカー情報誌として全く信頼できないと言わざるを得ないですが。)
ということで今回はそんな過小評価されるジョルジーニョについて見ていきたいと思います。
経歴
ジョルジーニョは1991年生まれの現在27歳。
ブラジル出身ですが15歳の時にイタリアへ移住。
ブラジルにルーツを持つイタリア代表の選手です。
ヴェローナのユース出身で、トップチームで13-14シーズン途中まで活躍。
翌年からは同じくイタリアの名門ナポリに引き抜かれ、4シーズン半在籍。
あの一世を風靡したサッリナポリの主力としてその名を欧州に轟かせることになります。
そして18-19シーズンには恩師サッリの監督就任に伴いチェルシーへと移籍。
当時マンチェスターシティ入りが有力視されていた中での電撃移籍でした。
そしてここまで主力としてリーグ戦37試合、ELを含めその他カップ戦など16試合に出場しています。
プレースタイル
ポジションは中盤の底、いわゆるアンカー。
守備的MFと呼ばれることも多いポジションですが、彼の仕事はゲーム全体を指揮すること。後方からパスを散らしてゲームを組み立てたり、すばやいパス交換やサイドチェンジで攻撃の起点を作ります。ボールタッチは必要最低限で、常に味方に指示を出し、細かい動き直しを繰り返すことでいつでもボールを受けられる準備を欠かしません。
非常にポゼッション型のアンカーといえます。
決して身体的に恵まれているわけではなく、身長は180㎝ありますが細身で、足も速いわけではありません。また、どうしてもチェルシー移籍当時に在籍していた同じくパサーとして優秀なセスク・ファブレガスとの比較論も多いのですが、明確にタイプは異なります。
セスクがより攻撃的で、魔法使いと言われるような芸術的なパスセンスとパス精度で一撃必殺の武器を持っていたのに対して、ジョルジーニョはより組み立てに特化した選手であり、パスそのものは凡庸ですが、パスコースの選択や味方の使い方が巧いです。
前者は天才型であり、後者はよりクレバーな印象を受けます。
いずれにしろお互いにワールドクラスのパサーであることに変わりはありません。
また、彼を評価するうえで欠かせないもう一つの点は守備面での貢献です。
彼は前述の通りフィジカルに恵まれた選手ではありませんが、豊富な運動量でリスク管理やカウンターを受けたときの潰し役としても効果的です。
もちろんカンテと比べると守備力は劣りますが、走行距離では彼を凌ぐことも多いです。
サッリがセスクではなく彼をスタメンに固定したのは単に自分の教え子という理由ではなく、その高い戦術理解度と守備にも走れるという点が大きいように思います。
とくに後者はセスクの弱点でもありました。
ここまで彼のプレースタイルに言及してきましたが、そうなんです。
どう考えたってマンチェスターシティが欲しがる選手なんです(笑)
シティはフェルナンジーニョの後継者獲得に躍起になっていましたから、彼がチェルシーを選んでくれたことは本当に幸運でした。
もしジョルジーニョがシティに行っていたとしたら…
考えるだけでも恐ろしいです。
ジョルジーニョの弱点
ここで評価を公平にするために彼の弱点にも言及しましょう。
まずわかりやすい弱点としてはフィジカル面です。
アンカーというポジション柄、守備というのは避けては通れないタスクの一つです。
運動量や予測などである程度をカバーしていますが、競り合いになったりスピード勝負になったりすると脆さが露呈してしまいます。
今季は特に当たりの激しいプレミアリーグへの挑戦となったので、やはりそういった場面は散見されました。また、戦術として味方のCBがサイドへつり出された時の真ん中のカバーも彼の役割であり、エリア内で相手FWを見なくてはいけないシーンもあり、そういった場合は非常にリスキーであると言えます。
もう一つはシュート精度。
コーナーのこぼれ球に詰めるシーンでのシュート精度が低いです。
今シーズンはリーグ戦で一度だけミドルシュートを決めましたが、彼の場合ほとんどが回転のかかったクロスのようなシュートになってしまい、十分な威力がありません。
ゴールにはならなくとも、危険性を示せるだけのシュート精度があると相手にとって厄介となるでしょう。
また、危険な位置でのボールロストが稀にあります。
これはポゼッションサッカーの中で高度なパス回しを後方から要求されることと、ジョルジーニョへのマークやプレッシャーが厳しいことが原因です。本人も難しいところでもパスを繋げに行く意識があったり、そのほとんどを難易度の高いダイレクトプレーで処理するため、場合によっては失敗すると一気にピンチに陥ることがあります。
守備時においても積極的ではありますが少々ポジションを高めにしてプレッシャーをかけに行く場面があります。最終ラインとの間にスペースが生まれてしまうため、相手によってはそこを上手く突かれる可能性があります。
今シーズンの評価
18-19シーズンはジョルジーニョにとってチェルシーの1年目となりました。
とくにプレミアリーグというのは適応に時間がかかると言われていますが、序盤からチームの中心として求められた役割を果たしました。ここは特筆に値すると思います。
ほぼすべての攻撃が彼を経由していたといっても過言ではないでしょう。
しかし、そんな彼もシーズンの中盤戦に突入すると相手チームに研究され始め、
いわゆるジョルジーニョ対策に苦しみました。
ポゼッションスタイルへの移行の中で、監督の戦術をしっかりと理解し実行できる彼にはサポーターからの期待も大きかったのですが、彼以外に起点となる選手は少なく、戦術が機能しない試合が増えると、監督への批判とともにそのスタイルを体現する彼もブーイングの対象となってしまいました。
ただ、この時のチームの不調は特定の個人のものではなく、あまり的を射たものではなかったというのが僕の意見です。伝統的に成果を焦り忍耐力のないチェルシーサポーターの悪い部分が出てしまったように感じます。この時の印象が強く広がってしまったがゆえに、シーズンを通しての評判が悪いと考えられます。
しかしここから巻き返しをみせたジョルジーニョ。
後半戦に入ると復調し、とくに守備面で大きく成長しました。
これは彼自身がプレミアに慣れてきたのか、同僚のカンテなどから倣ったのか、
真相はわかりませんがとにかく後半戦のチェルシーにおいて異次元の活躍を披露します。攻撃においては後方からすばやく丁寧にビルドアップし、守備では相手のカウンターに素早く反応、常に適切なポジショニングでチーム全体に貢献。個人的にはシーズン後半戦のMVPは断トツで彼だったと考えています。
総合的に判断して、10点中8点の評価は与えても良いと思います。
彼なくしてサッリ1年目のチェルシーはありえませんでした。
シーズンを通して大きなケガもなく、ほぼフル稼働だったことも評価できます。
最後に
さて、長くなってしまいましたが今回はジョルジーニョについて掘り下げてみました。
個人的にも大好きな選手なのでまだまだ語りたいことはたくさんあるのですが…(笑)
ジョルジーニョは最近ではあまり見なくなったレジスタタイプのアンカーです。
現在だとブスケッツやピャニッチあたりが似たようなタイプでしょうか。
少なくともサッリが指揮を続ける限り、彼がチェルシーの中盤を牽引していくのは間違いないです。また、これからチームがより監督のスタイルに染まっていく中で、彼のパフォーマンスがどこまで上がるのか、その真価にも注目です。
ではまた~。
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