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サッリの去就問題

 

 

 

どうも、べるです。

ブログを訪問していただきありがとうございます^^

 

今回は巷で話題になっているサッリ監督の去就問題について。

 

いやあ、正直驚きです(笑)

僕個人としての意見を最初に言っておくと、

サッリ解任はありえない! です。

 

もしあるとすればそれはサッリ自身がチェルシーを離れたいとか、家族の事情などがあった場合です。チーム事情や成績を理由にサッリを解任することはありえないと考えています。

 

まず18-19シーズンから指揮を執ったサッリですが、彼に課せられたミッションはCL権の奪取。これが一番大きいです。そしてご存じの通りプレミアリーグでは最終的に3位につけ、CL出場権を獲得しました。ということでまず最初に言及しておきたいのは、最低限求められた結果は出したという点。CL権の有無はその後のチームの収益や補強に大きな影響を与えるわけですから、非常に重要な成果と言えます。

 

さらに見逃せないのはカップ戦における躍進です。

カラバオ杯では決勝まで上り詰め、シティとの白熱の戦いの末PK戦で敗れることとなりました。しかし今季盤石の強さを誇ったシティを相手に互角以上の戦いを繰り広げ、今シーズンのチェルシーのベストマッチだったといっても過言ではないでしょう。

そして欧州の舞台ではこちらもEL決勝まで勝ち進み、決勝を控えています。

相手はリーグのライバルでもあるアーセナル。お互いを知り尽くした同国対決で難敵ではありますが、タイトルの可能性を大いに残しています。

ここまでの成績を見ても、客観的にサッリの解任はおかしいと思うのが普通ではないでしょうか。

 

サッリの功績はこれだけではなく、若手の育成という観点でも期待できることを彼は今シーズン示しました。これはもちろんハドソン・オドイのことです。オドイは18歳(シーズン開幕時は17歳)ながら卓越したスキルを持つアカデミー出身の逸材。今季からトップチームに帯同することとなり、ヨーロッパリーグのグループステージなどで出場機会が与えられるようになりました。

 


冬にはそんなオドイをめぐるバイエルンとの騒動もありましたね。

 

サポーターの中には十分な出場機会を与えないサッリに対する批判が巻き起こり、当時のリーグ戦での低調さも相まってサッリに対する風向きが激しくなり議論を呼びましたが、シーズンの終盤にはリーグ戦でも積極的に起用されることが多くなり、戦力の一員として数えられるようになりました。

 

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後半戦に躍動したオドイ

 

 これについてサッリの起用方法は正しかったと思います。

 

17歳の若手がいくら逸材とはいえ絶対値で見るとまだまだ未熟。

チェルシーの左サイドには世界でも3本の指に入るようなエデン・アザールという

絶対的な存在が君臨しており、他にもウィリアンペドロといったこれまで活躍してきた実力者がサイドには陣取っています。ここに割って入るというのは相当なものです。

そして試合を見ても、シーズン前半の彼はその歳にしては信じられないようなパフォーマンスを見せましたが、途中出場したリーグ戦では実力不足を露呈していました。あくまでカップ戦要員。それがシーズンの後半戦では出場機会を徐々に増やし、最終的にはリーグ戦でスタメンを張るまでに。プレーを見てもその成長が感じられました。

 

同様にロフタスチークについても見逃せません。今季はコバチッチの加入やバークリーの本格的な参戦、カンテのIH起用などがありいつになく競争率の高いスタメン争いでしたが、最終的にその座を掴みました。これまで欠点となっていた動きの部分に関しても改善が見られ、サッリ自身も言った通り、戦術的な側面を大きく伸ばしました。

 

サポーターはついついアカデミー出身の選手を持ち上げすぎたり過度のプレッシャーを与えがち。。。

 

周りに流されずにしっかりとタイミングを待ったからこそのオドイやロフタスチークが後半戦で活躍だったと思っています。

最近はムバッペを筆頭に10代からトップリーグで台頭する若手の例が増えていますが、彼らの多くはまだ身体的に成長途中。特にプレミアリーグの過密日程や球際の激しさ、ビッグクラブのプレッシャー等を考慮すれば、安易に若手を酷使するというのはリスキーです。(そんな中で大活躍する選手もいますが)

 

いずれにしてもまだオドイは18歳。これからに期待です。

 

少し長くなりましたが、つまりはサッリが若手を向上させる資質を持っているということです。これは近年華々しい功績を残しているアカデミーを持ちながら、トップ定着率の極めて低いチェルシーにとって非常に有益なことです。

 

最後に、サッリボールはまだまだ未完成。ここでチームの改造計画をとん挫させるのはいかがなものか。チェルシーは近年2度のリーグ優勝を果たしましたが、翌年には大きく順位を下げ安定感に欠けるのが大きな問題となっています。きちんとした戦術的なアプローチを軸に、特定の個人に頼らない、チームとしての強さを身につけなければいけません。多少の

 

ということで、どう考えたってサッリは続投が既定路線。

 

補強禁止処分の延期の有無や、フリーになったアッレグリ、ファン待望のランパードの存在などが憶測を呼びますが、個人的には全然ナイと思ってます(笑)

 

これでサッリ解任になったらどうしよ...。

 

ではまた次のブログで。